築100年の土蔵と築35年の住宅改修工事がスタートしました。育みの家では新築だけでなくこのようなリフォーム工事が多いんですよー。
どうも、栃木の『働く×暮らす』を木と鉄と遊び心で応援する建築屋 育みの家3代目の長善規(@maruzen3rd)です。
住み継ぐために必要なもの
ハウスメーカーの成長を促した大量生産大量消費の時代が過ぎ去り、量より質の時代に突入。ゼロエネルギー住宅・低燃費住宅など住まいの性能を見える化して本当の意味での省エネ住宅を提供する工務店が徐々に増えてきましたね。
例えば子育て世代の30代が家を建てるとします。子育ても終えてこれからゆったり、セカンドライフを楽しもうとする30年後に家を建て替えなければならないくらい劣化しているケースもあれば、リフォームして住み継げるケースもあります。
その差はどこからくるのか?
基本は【地盤と基礎と構造】です。地盤沈下しているとどんなにいい家を作っても歪みます。基礎が弱いと地震に耐えきれず歪みます。構造がしっかりしてないと…やっぱり歪みます。他にも雨仕舞いや換気や白蟻などいろいろあるけれど、まずはこの三つが大切!築35年のにっぱの家も条件がしっかり揃っていました。
地盤よし、基礎よし、構造よし!だからこそ今回のリフォームが可能だったんです。
当時の大工さんの愛を感じる
にっぱの家はご親戚の大工さんが建てたときいてます。やはり身内の家には良いものを使ってあげたいと考えたんでしょうね。解体後露わになったのは立派なヒノキの柱と土台でした。基礎も当時では珍しくベタ基礎!通風口もバランスよく配置されていて床下の湿気もありません。
ちょっとだけ見栄っ張りだったのか、屋根が立派な入母屋の瓦屋根。かなり入り組んでいたので雨漏り被害が出ていました。ここはシンプルに雨仕舞いよくカタチを変えます。
こうしてリフォームをしていると、当時の作り手の愛を感じることができるんです。
「あー、ここはかなり頑張っておさめたんだねー」
「うんうん、ここにはしっかり補強を入れたかったんだね」
まるで当時の作り手と会話しているようにね。
想いを受け継ぐ家づくりはまず住まい育み健康診断から
作り手、住まい手の想いを受け止めてこれからの暮らしをデザインする。これが本当に面白い!新築よりも制約があって頭を悩ませることもあるけれど、何重にも絡みついた紐がすっきりと解けたときの快感、病みつきになっちゃいそうです(笑)
育みの家ではリフォームするか建て替えるかは必ず「住まい育み健康診断(ホームインスペクション)」を実施してから判断します。そう、新築もリフォームも選択肢の一つなだけ。住まい手のこれからの暮らしをどのように計画したらよいか?をとことん追求していきます。中古住宅購入後全面リフォームもありですよ。そのために必要な資格と経験を積んできましたからね(現在進行中)。
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さあ、これからも家づくりを楽しんでいこうねー!