新型コロナで振り回された後、事件が発生しました。
実家で夕食をとったあと、遊んでいた長男(4歳)がガラス戸に突っ込んでしまい、左手首を深く切ってしまいました。
その様子はあまりにも衝撃的でした。
すぐに圧迫止血を施し救急外来へ。
その日は応急処置を施しました。
翌日専門の医師に診察をうけて緊急手術へ。
もちろん入院です。
妻が付き添いで病院へ泊まり込み。
その場合、入院グッズを準備するのは私の役目。
忙しなく連絡が来る中、妻と長男の用意をして病院へもっていきました。
子どもの入院は初めてではありません。
長女も次女も小児ぜんそくで何度も入院しました。
しかし入院のたびに心が抉れそうでした。
今回もそうです。
なんでこんなことになってしまったのか。
なんでこんなに小さな子がこんなに苦しい思いをしなければならないのか。
なんで自分が変わってあげられないんだろうか。
と。
長男の手術は無事に終わりました。
今回施術してくれた病院スタッフの方に感謝します。
怪我をした場所は実家の和室でした。
雪見障子とガラス戸に囲まれています。
私の幼少期から同じ状況です。
外部に面していなくても明るい和室になっています。
築50年の暮らしの中で初めての事故です。
ただそれは問題ではありません。
事故が起きる可能性があることが問題です。
暮らしをデザインする立場として悔しくて仕方ありませんでした。
涙がとまりませんでした。
申し訳なくて申し訳なくて・・・
長女と次女の小児ぜんそくで苦しむ様子を身近で看病し、
自然素材に包まれた健康住宅を作ることを家づくりの理念に決めました。
この長男の事故をなにごともなかったようにはできません。
高齢となった父の暮らしも同じ。
ヒートショックは絶対に避けなければなりません。
古い住宅でも大切な人が安心して暮らせるように。
本日、長男が退院して家に帰ってきました。
帰ってきた長男くんはとてもうれしそう。
この子たちが安心して健やかに育つように環境を整えるのが大人の役目。
今年中に取り掛かります。