どうも、育みの家代表の長(ちょーさん)です。
先日、祖母(享年92歳)の一周忌法要が、孫・ひ孫一同が集合し大賑わいの中とりおこなわれました。一周忌法要とは、故人が亡くなってから満1年目の命日に行われる法要のこと。年忌法要のなかで最も重要とされています。
法要の参加者は子ども・孫・ひ孫一同と母の兄弟、近所の同じ班の方。ささやかにやろうと言っても孫が4人とその配偶者、ひ孫が8人。その時点で16人いますからね。それはそれはにぎやかにでしたね。
話題はやはり祖母のことでした。92年という人生の中で、祖父と結婚し、丸善工業を立ち上げ、子どもを3人育て、孫9人が生まれ、ひ孫が10人と家族の系譜が広がりました。わたしの母が亡くなってからは母の代わりもしてくれました。感謝してもしきれないほどの恩を受けました。
受けた恩は次の世代へ。
長女・次女・長男が自立した人間に育つ(勝手に育つともいうw)サポートをするのが親としての役目です。祖母が辛抱強くやんちゃしていたわたしを見守ってくれていたようにね。
悔やむべきは祖母のためにリフォームできなかったこと
一つだけ悔やんでいることがあります。
それは
「祖母の部屋をより快適な空間へリフォームできなかったこと」
です。
6年ほど前に祖母は庭で転び一時期寝たきり生活となってしまいました。
その影響からか日常生活の中で認知症の症状が出てきてしまいました。
認知症患者にとって劇的なリフォームは厳禁なんです。
二間続きの和室の一室を寝室として使っていましたが、家具や配置に少しでも変化があると不安症状が出てしまい落ち着かなくなってしまいました。そうすると壁を作って個室化したり畳からフローリングに変更する工事はできません。
障子にポリカーボネイト板を貼って断熱戸にしたり、アルミシートで遮熱効果をはかったりするのが精一杯。手すりやバリアフリー工事はすでに完了していたけれど、もって認知症が発症する前にしっかりリフォームしておけばよかった・・・。快適に過ごしてもらいたかった。
なんのために勉強してきたのか?経験を積んできたのか?自分自身を責めました。
認知症になるまえに終の棲家リフォームを!
親が寝たきりになったから
認知症を患ってしまったから
外に出歩かなくなってしまったから
家の中をリフォームしても遅いんです。
これは実体験からいえること。
そうなるまえに、
できれば元気なうちに終の棲家リフォームをすることをおすすめします。
いつでもできるお化粧リフォーム(内装)よりも
断熱気密・バリアフリー・水回り改修を優先してください。
一度やっておけば
光熱費の削減もできるし
家の中での事故の可能性がかなり減ります!
介護者も要介護者も
快適に心地よく過ごせるように
福祉住環境コーディネーターも
ホームインスペクターも
住まい省エネ診断士も勉強してきたのに・・・・。
おばあちゃんごめんね・・・。
まとめ
自分のように後悔する家族を減らすためにも
終の棲家リフォーム・介護リフォーム・断熱リフォームをしっかり提案していくこと。
これを今後の育みの家の志命の一つとして掲げます。