どうも『はたらく×くらす』を木と鉄で育む建築屋 丸善工業3代目の長善規(@maruzen3rd)です。
本日、2021年12月15日は(有)丸善工業の設立記念日でした。
なんと創業50周年を迎えることができました!!!!
半世紀にわたる長い期間、地元の方々やOB様に支えられここまでくることができました。
本当にありがとうございます!!!
ここで50年の歴史を簡単に振り返ってみようと思います。
祖父 長善一からスタートした
有限会社丸善工業は1971年、創業者であるわたしの祖父 長善一と現会長である父 長英夫の二人で立ち上げました。
1971年というと昭和46年、日清食品がカップヌードルを発売し、マクドナルドが1号店を銀座三越店内にオープンさせました。積水化学工業が「セキスイハイム」を販売。アポロ14号が月に着陸。江夏豊投手がオールスターで9連続三振を奪いました。
高度経済成長期の後半だったようです。
当時、地元栃木では米農家や畜産農家が大規模な設備投資を行なっていたとのことです。
牛舎や豚舎、厩舎、農業用倉庫など鉄骨建築が多く建てられていました。
丸善工業も元々は鉄工所として設立しており、たくさんの建物を建てたそうです。
今でも古いお客様に牛農家、ネギ農家、米農家がいらっしゃるのもこの頃からのお付き合いなんですね。
元々農家になりたかった現会長・父 英夫
実は現会長である父 長英夫の出身は農業高校。
「本当は農家になりたかった」とポロッとつぶやいていた言葉が忘れられません。
祖父 善一が1985年に急逝してしまい、後を継いだ父 英夫は奮闘しました。
当時はすでにバブル崩壊後です。
設備投資は抑えられてしまい、大規模な建築工事は激減。
そこで父は下請けとして富士重工業のコンテナを作ったり
工場の防音工事を請け負ったり鉄骨建築以外に力を注ぎました。
なんとか頑張って食いつないでいたところですが、
1991年、育児、家事、経理、来客応対など裏方を支えてくれていた母が亡くなりました。
わたしが丸善工業に戻ってきて事務所の片付けを行なっていたとき
当時の父の日記を見つけてしまいました。
そこには父の心の嘆きが記されていました。
もしわたしが父と同じ立場だとしたら立ち直れていたかどうかわかりません。
しかし、残された子どもたち4人を真っ当に育て上げてくれた父には感謝しかありません。
3代目として代変わり
「別に継がなくていいからな」
父はことあるごとにわたしに伝えてきました。
後継としてプレッシャーを感じなくていい。自分の好きなことをしろ。と
そうはいっても、幼いころから身近に祖父と父の働きぶりを目の当たりにしてきたわたし。
進路を決める際には「建築科」しか考えられませんでした。
大学に進学し、大学院でさらに古民家再生やまちづくりを学んだのちに、地場大手ビルダーで監督経験をつみ、デザイン系工務店では設計・施工管理・営業・アフターと修行。
そして2008年、家業に戻ってきました。
ここで疑問に思った方もいるかもしれません。
鉄工所の跡取りなのに地場ビルダー?デザイン系工務店?
そう、3代目予定のわたしは鉄骨ではなく木造を勉強してきてしまったのです。
こればかりは仕方ありません。
鉄の冷たさもいいけれど木の温もりも大好きだったんですからw
わたしが家業に戻ってきてからは、鉄骨加工だけではなく、木造事業を立ち上げて新築住宅やリフォームを請け負うようになりました。
口コミや紹介などが繋がって、今では「育みの家」という屋号で木造事業を営んでいます。
得意技は「住まい育み健康診断」。
築30年の住宅を隅から隅まで診断して、費用対効果を考慮した断熱性能の高い大規模リフォームを施工して喜んでいただけるようになりました。
その一方で鉄工事業もテコ入れ。元請工事を増やすために、オーダーメイド鉄骨ガレージをブランディング。個人向け「おれのガレージ」事業向け「ビジネスガレージ」などわかりやすく商品企画。「育みのガレージ」という屋号で活動しています。
WEB集客に力を入れて問い合わせをいただく仕組みを作り上げました。
2016年、国の補助金をフル活用して代表を交代しました。
それから5年・・・
代表交代して5年、まずは新たなスタッフを雇入れました。
鉄骨工場の中心となってくれる寺内さん。
現場監督から鉄骨加工、工場の整備まで持ち前の職人気質な性格で担ってくれています。
そして事務として裏方を支えてくれてる芳野さん。
いろいろな問題もがっつり乗り越えられる頼りになるスタッフです。
あ、
今新たに、鉄骨加工と営業サポートの求人も業務拡大につき行なっているので
ご興味ある方はぜひご一報くださいませ!
これからの丸善工業は?
コロナ禍、ウッドショック、鋼材の高騰、イベントの自粛などなど
令和になって波瀾万丈の流れになっていますよね。
それでも丸善工業は負けません。
栃木の家守り・鉄守りとして
とちぎの「はたらく・くらす」を遊び心を持って応援する企業
であることを経営理念としてより積極的な活動をしてきます!!!
今後ともどうぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします!
4代目予定?の長男くんと。