昨日は長男の小学校の運動会だった。朝から小雨がぱらつく微妙な天気。開催するのか延期するのか、判断が難しいところだ。
自分がPTA会長をやっていた頃を思い出す。あの判断の難しさは本当に悩ましかった。天気予報とにらめっこしながら、子どもたちのため、保護者のため、先生方のため、どの選択がベストなのか。結局、昨日は徐々に雨も上がって無事に終わったからよかった。
それにしても、コロナ禍を経て運動会も様変わりしたものだ。今は午前中で終わらせるのが当たり前。競技数も絞られていて、徒競走、二学年での団体競技、ダンス、選抜リレー。正直、観戦する側としてはちょっと物足りない。
何より驚くのは、怪我のないように競技内容がかなり配慮されていることだ。台風の目も大玉転がしも、昔とは違う形に変更されている。長女のときにはまだあった騎馬戦や障害物走、組体操なんて今はもう見る影もない。運動会の迫力が薄れたと感じるのは、きっとこのせいだろう。
むしろあの時代は、ちょっとの怪我なんて当たり前だったよな。
自分たちの時代なんて、子どもの本気と本気のぶつかり合いだった。騎馬戦なんて激しくぶつかり合ったものだ。いかにして相手の帽子を取るか、どう守るか、作戦を考えるのが面白かった。必死になって、仲間と協力して、勝つために全力を尽くす。あの経験が今の自分を作っているような気もする。
時代が変わり、安全への配慮が最優先になるのは理解できる。でも、ちょっとした冒険や、痛みを伴う経験も、子どもの成長には必要なんじゃないかとも思う。
これからの時代、子どもたちがいい成長を遂げられるように、過保護すぎず、でもしっかりと寄り添っていきたいものだ。


